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ジーンズ色々
１－１　「作業着です。汚れたら洗濯をしてください」
　不思議に、「ジーンズは洗濯しない？？？？」なんて話が、若者の間で「常識」に成っているそうです。
雑誌の影響か？タレントの影響か？噂か？何時の頃からか、そんな間違った「常識」がまかり通っています。
「基本的にジーンズは作業着です。汚れたらガンガン洗ってください」
それが、まず最初の答えです。

１－２　　「ジーンズはファションです。色落ちさせたくないの。」の意見
　そーなんですよ。今やジーンズはファションの最先端です。色落ちさせたくないのは解ります。
デモ、ジーンズは色落ちします。ジーンズは「インディゴ染め」の繊維です。日本語で言うと「藍染め」の繊維。
もっとも今は合成の藍染めです。貴方におばあちゃんがいれば、聞いてください。
「藍染めって、昔はどうだった？あこがれた？藍染めの楽しみは？」
大概答えは、「色の深み、色落ちの楽しみーーーー」そう、インヂゴって昔からあったんですよ。
サテ、インヂゴに付いては別の項目で詳しく話すとして、色落ちがｼﾞｰﾝｽﾞの宿命なら、
カッコ良く、色落ちさせる、洗濯をしましょうよ。

１－３　　その前に「洗濯しないとどうなる？？？？」
　洗濯をしない若者がいますが、洗濯をしないとどうなるか、考えてみましょう。
まず考えられるのが、くさくなる、ベトベトする、不潔に成るです。ジーンズをはいている本人は、納得している
ので、いいでしょうが。周りは、たまったものではありません。
　サテ、洗濯しないとそれだけでしょうか？これは、そのジーンズの所有者にも関係あることですが、
強度が極端に落ちます。汗と油で、糸自体が、ホゲテ来ます。生地を作っている綿糸が、伸びて、ヨリが緩んできます。また、縦糸と横糸の打ちこみも緩んできます。
　ほら、ヒザの当たりが、出てきて、生地に腰がなくなってくるでしょう。あの状態に細菌が繁殖して、スグに
破れるようになってきます。それを防ぎ、生地に張りを呼び戻すのが、洗濯です。
後モウ一つ、生地が弱くなる原因があります。それは汗です。
食べ物によって違いますが、アルカリ性の汗と酸性の汗が出ます。そのうちの酸性の汗は
セルロースと言うものを弱くします。それは、植物細胞の細胞膜です。
つまり酸性の汗が植物繊維を弱くするのです。そうです、汗だけでも糸が弱くなってきます。

１－４　　洗濯は最低１０日に１回
　ジーンズのはき方にも寄りますが、普通にはいて、冬で１０日に１回、
真夏で汗をかいたら、最低３日に１回は洗ってほしいものです。
もちろん、草刈や日曜大工や、車をいじって、油や土で汚れたら、洗剤を入れて洗ってください。

１－５　　洗濯機で裏返して洗ってね！！！！！
　洗濯機で洗うときは、裏返しで洗いましょう。
何故って、洗濯機のファン等で、一部分だけがこすれることがあるからです。
それを、防ぐためです。と、言うことは、ジーンズに限らずなんでも、裏返しで洗うのが良いのですが。
干す時や、畳む時に、手間がかかります
。普通の洗濯物は、表でも良いです。しかし、ジーンズは必ず裏返して。
だって、生地が厚いので、水に濡れるとｼﾞｰﾝｽﾞは、極端に硬くなります。
だから、結構ファンにこすれることがあります。

１－６　　洗剤は入れるの？？？
　今の洗剤に付いては素人なので、あまり解りませんが。
種類によっては、漂白剤やら何やら入っているそうです。だから、結構色が落ちてしまうのです。
ジーンズが油や泥でひどく汚れたときは別ですが、普通の汗ぐらいなら、水洗いで充分でしょう。
気にする人は、昔の洗濯石鹸や中性洗剤で洗うそうです。
そうそう、最近ジーンズ用の洗剤と言うのが売っています。あれって何なんですかね？
結局、市販の中性洗剤と同じじゃないのかな？？と思います。結構高いし・・。
コレは、色落ちさせたくない時のアドバイスです。

１－７　　逆さに干してください
　紳士物の背広用のズボンのハンガーを知っていますか。
これは、ズボンを逆さにつるします。何故だか解りますか？？？？？？？　　
それは、　ヒザの部分に重みを掛けて、ヒザの出やヒザ裏の皺を伸ばす為です。と、言う事は、、、
お分かりですね。　逆さに干すのです。ｼﾞｰﾝｽﾞの場合膝の出が戻ります。
「ズボンの管理は逆さ」これが基本です。
ただし縦にストレッチ性のあるジーンズは、逆さに干すと長くなりすぎるきらいが有りますので、
順逆で調整してください。
また、コーデユロイ等の縮みやすい素材は、脱水を弱めに、水分を残して干すと、
縮みがかなり少なくなります。

１－８　　裏返して干す理由？
　「ジーンズは裏返して干すのが良いんでしょう？」と聞かれます。答えは「そうです」が私の答えです。
「デ、何で裏返して干すの？」と聞くと。「日に焼けないため。」が答えです。まあ、点数としては５０点です。
だって、ジーンズをはいて町を歩いていても日に焼けます。本当の正解は、ポケットが乾きやすいから、デス。
生地の厚いｼﾞｰﾝｽﾞは、乾きにくい物です。ましてポケットはーーー。


１－９　　批判
　雑誌や、他のHPや、何か知りませんが、
ｼﾞｰﾝｽﾞに関して多くの「常識」「神話」「噂」「真実」が流れています。
その多くは理論的に考えて「迷信です」とりわけ洗濯に関してと、古着の値段に関してです。
「ｼﾞｰﾝｽﾞは洗濯をしない」と言うことと、雑誌等でOOOOの古着だったら・・・・・。デ、中学生がウン万円のボロボロの古着を買うのか？買わされいるのか？？？？？？？
基本的にｼﾞｰﾝｽﾞは作業着であり。実用衣料です。その事をベースにファションとして、ある意味で「哲学的に」成り立っている衣料が、ｼﾞｰﾝｽﾞです。少々大上段に構えすぎかな？
「たかがｼﾞｰﾝｽﾞ、されどｼﾞｰﾝｽﾞ」の、心を理解してください。
「作業着だから、汚れたらガンガン洗う。でも、出来れば、カッコ良く色落ちさせる」の心を理解してください。

１－１０　　全自動洗濯機での注意
　最近、こんな事がありました。ジーンズがムラムラに変色した、と言うのです。
詳しく事情を聞くと、「洗濯機は全自動、ケッコウ強力な液体洗剤を使っている。」とのことでした。
で、全自動にもイロイロ有ると思いますが・・・
彼女の話では、液体洗剤が、直接ジーンズにかかった可能性が有る・・・との事でした。
（その後、水が注入されるそうです）
洗濯機とりわけ、全自動の場合は、
洗剤の強さ・ジーンズの材質（混紡素材等に注意）・洗濯の手順等を行く注意して、
洗濯をしてください。

１－１１　蛍光剤と漂白剤について（追記：お客様のご指摘で書きます）
　最近の洗剤には蛍光剤がはいっている事が多いです。そこで。蛍光剤を漂白剤と同様に
ジーンズの洗濯には好ましくない物としているジーンズのサイトが多いです。
しかし、コレはある意味で間違いです。
漂白剤は、「白にブルーを加えることによって、白をより白く見せる」と言うことです。
ですので、ジーンズの場合、「ブルーを際立たせて、アタリもより白く見せる」と言う
事では良いようです。つまり、「鮮やかな水色」ッぽいジーンズに育てるには良いそうです。
でも、茶色っぽくジーンズを育てるには、余り良くないかもわかりません。
そこは、個人の好みでしょうが・・・。

それと、考えてみれば、「昔のブリーチの色」って、本当に白に近いブルーでしたが。
これも、きれいと思います。
で、そんな色にジーンズを育てるには、漂白剤入りの洗剤も、使い道があるかな？？
と最近かんがえています。

１－１２　糊つきのジーンズの糊を落とすには
　何故か、ヴィンテージジーンズと言えば、のり付きのジーンズから、育てて行く人が多いです。
で、いろいろなホームページにその糊を落とす洗濯が書かれています。
おなじような物ですが、一応私のやり方を書いておきます。

①最後にお風呂に入る。
　私は、最後にお風呂に入って、頭も体も洗ってから、
　脱衣場に持って来ておいたのり付きのジーンズを洗い始めます。

②湯船に入れて、クシャクシャと足で踏みつけます。
　お湯が真っ青になります。で、形を整えて、その湯船に一晩、つけたままにします。
　糊をふやかすのです

③翌朝、裏返して、洗濯機ですすぎ洗いをします。

④裏返して、形を整えて、逆さにつるして、天日で干します。

⑤そのジーンズを10日ほど穿きこなします。

⑥次からは③→④→⑤→③・・・と数回繰り返す内に
　ジーンズは縮み切って、また自分の体型に馴染んできます。
　洗濯5回くらいで縮みきります。1回目で縮むとは限りません。
　生地と洗濯の仕方では、3回目で一番縮んだとの話も聞きます。


注意：時間が無いと、洗濯後に熱風の乾燥機でジーンズを乾かす人がいます。
　　　　そうしますと、確かに1回で縮みます。
　　　　でも、自分の体型に馴染んで縮見ません。それに生地が傷みます。
出来れば、時間をかけて自分の体型に馴染ませながら、縮めてください